宮城県仙台市出身の漫画家・荒木飛呂彦さんより、中尊寺金色堂建立900年に寄せたメッセージをいただきました。
2011年に平泉が世界遺産に登録された際、岩手県では大震災津波からの復興に取り組む決意などを盛り込んだ「東北復興平泉宣言」を発表。荒木さんはこの宣言のイメージイラストで、中尊寺金色堂と奥州藤原氏四代を描き下ろしています。
-
応援メッセージ
応援メッセージこの度は中尊寺金色堂、建立900年おめでとうございます。
この絵は岩手県平泉の文化遺産が世界遺産に登録されたことに伴う「東北復興平泉宣言」のイメージイラストとして10年ほど前に制作したものです。
ご縁があって「平泉と奥州藤原氏四代」を描きましたが、実は私はこれまで和服を着た人物の絵をほとんど描いたことがありませんでした。しかも奥州藤原氏の魅力をたった一枚で伝えなくてはならない。絵画としてかなりの難題テーマへの挑戦だったことを覚えています。
子供の頃に学校の遠足や家族のドライブで行った平泉中尊寺金色堂。
そこで登った石段を思い出し、藤原氏四代を石段に配置する構図にしてみたら、「おおーっ」という感動と共に一気に描き上げることができ、愛すべき一枚となりました。
荒木飛呂彦 2024年1月漫画家・荒木飛呂彦プロフィール
宮城県仙台市生まれ。1980年、集英社主催の第20回手塚賞にて『武装ポーカー』が準入選を受賞。1986年、「週刊少年ジャンプ」にて連載がスタートした『ジョジョの奇妙な冒険』は読者から絶大な支持を獲得。2023年2月より「ウルトラジャンプ」にてシリーズ第9部となる『The JOJOLands』を連載中。
岩手県奥州市出身の漫画家・吉田戦車さんより応援メッセージと描き下ろしイラストをいただきました。
応援メッセージ小学生の遠足で初めて中尊寺に行った時に印象に残っているのは旧覆堂と、金色堂の記録映像です。
大人になってからは讃衡蔵の丈六仏のファンになり、よく訪れています。漫画家・吉田戦車プロフィール
1963年生まれ。岩手県奥州市出身。代表作に『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『まんが親』などがある。1991年に第37回文藝春秋漫画賞、2015年に第19回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。妻は漫画家、伊藤理佐。
書家・金澤翔子さんより、応援メッセージとあわせ「荘厳」という漢字を揮毫いただきました。応援メッセージ中尊寺金色堂建立900年の記念展開催に際し、これまで個展開催や奉納をさせて頂いているご縁で「荘厳」と言う仏語を揮毫させて頂きました。
かつて金色堂を燦然と輝かせた国宝・金銅迦陵頻伽文華鬘をはじめとするまばゆいばかりの工芸品の数々。
900年のあいだ祈りをささげられてきた「黄金に輝く金色堂」をイメージして揮毫した作品です。
そして、中尊寺さんに於いて2013年4月に金澤翔子屏風個展を開催させて頂き、法華経 第16品・寿量品の偈から「我此土安穏・・・」という一説を屏風作品に仕立て奉納させて頂きました。
この度の東京国立博物館で開催される、建立900年 特別展「中尊寺金色堂」私も楽しみにしています。書家・金澤翔子プロフィール
東京都出身。書家。5 歳から書家である母に師事し書を始める。
伊勢神宮や東大寺を始めとした日本を代表する神社仏閣で奉納揮毫や個展を開催。
ローマ教皇来日に伴いバチカンに大作「祈」を寄贈。
愛媛県美術館や福岡県立美術館、上野の森美術館、森アーツセンターギャラリーなど多くの有名美術館でも個展を開催する。
国外ではアメリカ、イギリス、チェコ、シンガポール、ブラジル等の世界各地で個展や公演を開催し大きな反響を呼ぶ。
東日本大震災後に発表した自身代表作「共に生きる」を合言葉に、被災地への応援や、障害者支援など共生社会実現に向けた活動にも継続的に取り組んでいる。 -
特別展「中尊寺金色堂」・「本阿弥光悦の大宇宙」セットコースター
東京国立博物館で同時期に開催される特別展「中尊寺金色堂」・「本阿弥光悦の大宇宙」の100円引の割引クーポン付セットコースターを、岩手県産の食材等を積極的に利用している首都圏等の飲食店(「黄金の國、いわて。」応援の店)や、上野近隣の5つの商業施設をはじめ、都内各所店舗で配布いたします。